Windnauts,連覇なる
皆さんが学外で課外活動するときには,何か突発事故が起こったときへの対応のため,いつ,どこで,どのような活動を,誰が参加して行うのかを記した届けを出してもらっています.この(2012年)7月の上旬,学友会所属の人力飛行部「Windnauts」(「風の船乗り」と呼ぶそうです)が,琵琶湖で毎年開かれている「鳥人間コンテスト」に出場するとの届け出がありましたので,この書類で7月28・29日(土・日)にコンテストが開催されることを知りました.昨年優勝したことも知っていましたので,今年はどうなるのか大変気にかけていましたが,8月に入っても全く情報が入りませんでした.あとで部員に聞いたところ,テレビで番組が放送されるまでは,結果を絶対に口外してはいけない,と約束させられているのだそうです.

さて,今年のコンテストの模様は,8月27日(月)の夕方,7時からの2時間番組として放送されました.当日,私はこの放送をすっかり失念し,帰宅したのは番組が終わる20分前のことでした.それでも,本学の人力飛行機「翠(すい)」が見事な飛行している姿を見ることができました.そして「人力プロペラ機ディスタンス部門」で,見事14,129.34mの飛行距離で優勝したのです.このコンテストは今年が35回目,本学は14回目の参加でしたが,昨年に続き2連覇,通算4回目の優勝を果たしたのです.テレビの前で,思わずヤッターと,ガッツポーズをしてしまいました.

この快挙を受け,Windnautsの部員たちは,9月21日(金)に優勝を総長に報告しました.部長のG君,パイロットのT君,設計を担当したO君,そして来年の大会へと部を引っ張る新部長のIさんの4人です.この報告会では,大会は3年生が中心になること,パイロットは運動の適性なども考慮し,さらに複数の候補者がいる場合は部員の投票で決めること,機体はできるだけ軽く作るため,ジュラルミンやFRP(ガラス繊維強化プラスティック)を用いること,などなど沢山の話に花が咲きました.そうそう,機体の製作費は約300万円で,先輩からの援助や部費で賄っているとのことです.また,他大学にはない本学の最大の特徴は,荷重試験や試験飛行を何度も行い,機体の悪いところを徹底的にチェックして改良し,大会に臨むことのようです.

私はこのような学生サークル活動は,いろんな意味でとても重要で,大いに頑張ってもらいたいと思っています.そしてそのために,様々な面での支援も行いたいと考えています.ところで,本学はこのような皆さんの活躍を,学外に上手に発信していないように私は感じています.皆さんの活躍の広報,今後なんとかしたいですね.


2012年10月20日記


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