満身創痍
私の今の車,スバル・フォレスターは,2002年4月に乗り始めたので,現在(2012年)丸10年と数カ月過ぎたところである.走行距離は10万7千km,1年に1万km程度走らせている勘定である.

私と連れ合いはこれまで,古い順に,ダイハツ・シャレード,三菱・ミラージュ,日産・サニーカリフォルニア,三菱・RVR,スバル・インプレッサ,スバル・フォレスター,スバル・インプレッサと,6車種,7台の車を乗り継いできた.連れ合いの現在の車は,2台目となるスバル・インプレッサである.意図的ではないのだが,そのときそのときの都合により,どの車がどちらかの専用ということでなく,時間の長短はあるにしても,上に記したどの車にも互いに乗っている.例えば,私たちの初めての車であるシャレードは,最初の3年間は連れ合いが乗り,その後の8年間は私が乗った.

さて,車の交換時期には,一つの目安を持ってきた.それは,10年,もしくは10万kmを超えたらそろそろ交換を考える,というものである.なぜ10年,10万kmなのかであるが,大した根拠はない.強いていえば,ファンベルトなど10万kmで交換が推奨されているので,10年が設計基準や部品の耐用年数の目安なのだろうと勝手に判断してのことである.実際にも,初代インプレッサを除き,いずれの車も11-12年間,10万km以上の走行距離で交換した.

初代インプレッサは,連れ合いがもらい事故(相手側がほぼ100%の過失)にあい,修理不能となった.そこで2台目を購入したのである.事故当時,7年目で走行距離も約7万kmであった.

さて,私が現在乗っているフォレスターのことである.初代フォレスターも大いに気に入っていた車であり,新モデルの発売を期待していた.そのような中,2002年2月15日(金)に,2代目フォレスターの1面全部を使った新聞広告が出た.翌々日の17日(日)に販売店に出かけ,すぐさま購入することを決めた.納車は2カ月後の4月24日のことであった.ところで,新聞広告の日付がわかっているのは,その切り抜きを今でも取っているからである.

さて,購入以来,給油するたびに燃費を計算し,記録している.平均燃費は10.5km/lである.この10.5km/lという数字,2000CCターボエンジンを搭載する車としては立派な燃費であるとは,スバルの営業マンの評価である.片道約60kmの山形と仙台の往復は,高速道路を使っているので,大体街乗りと高速道路が半々程度となる.このようなことが原因で,この程度の燃費になるのであろう.

この(2012年)4月から,車で街なかを移動することが多くなった.マンションから大学本部がある片平キャンパスへ,片平キャンパスから川内キャンパスへ,そしてまた片平キャンパスへなどと,1日に何度も車で移動する機会が増えた.当然街乗りが長くなった分燃費は悪化し,4月以降は10km./lを下回ることが多くなった.それでも9km/l台は維持してくれているのだが.

話を昨年4月に戻す.昨年4月,4回目の車検を受けた.その時点でほぼ10万kmに近い走行距離ということで,10万km点検も同時にしてもらった.10万km点検では,先に記したようにファンベルトなども含めて耐用年数を迎えたかなりの部品が交換されたので,大きな出費となった.

これまで,かすり傷やちょっとしたへこみは数多く作ったのだが,大きな故障はもちろん,小さな故障もまったくなしに乗ってきている.そしてこの4月,12カ月点検を迎えた.この点検で,フロントの「スタビライザー・リンク」が折れているのが見つかった.この部品,詳しくは知らないが,タイヤを支える「サスペンション」と,「スタビライザー」を結ぶ(リンクする)ものだという.部品を取り寄せてもらい,これを交換した.工賃込みで約7千円の出費であった.

この12カ月点検でもう一つ,車体下部の錆が相当進行していることが指摘された.来年行う5回目の車検では,ブレーキ回りはこのままでは通りそうになく,新しい部品に交換する必要があるとのことであった.そのため,通常の車検費用の倍程度はかかるかもしれないのだそうだ.

さて,車体の下の錆がひどいとは,これまで乗ってきた車,すべてに対して言われてきたので特に驚いたわけではない.あるときには,「お客さん,海の近くに住んでいるのですか」などと言われたこともある.こうなるにはちゃんと理由がある.

その理由とは,冬季,高速道路を使って山形と仙台を週に一度往復していることによる.そう,融雪剤のせいなのである.高速道路は,安全確保のため,一般道に比べてはるかに除雪がしっかり行われており,また,融雪剤を撒くことも徹底している.高速道を利用するとどうしても融雪剤が車体の下に着いてしまうのである.これが原因で錆の進行が速くなる.

車体の錆の進行を可能な限り抑えるため,車を購入したときはいつも納車の前に,防錆剤を車体下部に塗るようにお願いしている.実際,フォレスターもスプレー3缶分,値段にして約1万円分の防錆剤を塗ってもらった.確かにこれの効果はあるのだという.あることはあるのだが,完全には止められず,至るところで錆が進行しているようだ.

さて,5月に入ると,走っている最中ゴロゴロと,異音がでるようになった.止まっているときは何の音もしないのだが,走りだすと異音がでる.それもスピードがでればでるほど音が大きくなる.見てもらったところ,左「リヤ・ハブ・ベアリング」が損傷したという.これも部品を取り寄せて交換.半額にしてもらった工賃を入れて1万7千円の出費であった.

さらに,5月の後半に入ると,今度は運転席側のパワーウィンドーの上げ下げのとき,途中で何かにぶつかるようになった.加えて動作も不安定になり,閉まらなくなるときもでてきた.本学のキャンパスにはパスカード使って入らなければならない.このうち片平キャンパスに入るときはたいてい守衛さんが私の車を認識してバーを上げてくれるので,窓を上げ下げする必要はない.いっぽう,川内と青葉山のキャンパスはそのようなことはないので,窓を下ろしてパスカードを差し込んで入って,再び窓を上げて閉めることになる.現在,そのたびにぶつかる音がするので,ひやひやしているところである.

そうそう,この前は窓が途中で止まってしまった.おまけにそんな日に限って,雨が降ったのだから,泣き面に蜂,である.

というわけで,最近の我がフォレスターは故障続きで満身創痍である.もうしばらく,数年は乗り続けたいところであるが,さてさて,どうなりますか.



2012年7月15日記


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