Course: |
固体地球物理学特殊講義II
A Special lecture of solid earth physics II |
Lecturer: |
藤田 英輔 博士(防災科学技術研究所)
Dr. Eisuke Fujita (NIED)
小澤 拓 博士(防災科学技術研究所)
Dr. Taku Ozawa (NIED) |
Title: |
藤田先生「火山の地殻変動」
小澤先生「合成開口レーダーによる地殻変動検出」 |
Contents: |
「火山の地殻変動」
火山活動に関連して観測される地殻変動について解説する. マグマの動きに伴う地殻変動の観測技術は,水準測量,傾斜観測,歪観測といった山体の変形を点的・線的に直接観測するものから,ここ20年でGPSや合成開口レーダーなどのリモートセンシング技術により面的な観測を行えるものまで発展が進んでいる. 火山活動の様々なフェーズにおいて観測された事例とその解析技術について紹介する.
「合成開口レーダーによる地殻変動検出」
合成開口レーダー(SAR)は,人工衛星などに搭載される地球観測用画像センサーであり,昼夜・天候を問わずに地表を観測できるという特徴を有する. さらに,画像の各画素に格納される位相情報を解析することにより,2回の観測間に生じた衛星‐地表間距離変化をcmレベルの精度で求めることができる(SAR干渉法). この手法は,現地観測を必要とせずに地殻変動を面的に捉えられるという,他の手法には無い利点を有しており,火山や地震等に関する 様々な興味深い現象を明らかにしてきた. 本講義においては,SARを用いた地殻変動検出手法を解説するとともに,SARを用いた火山および地震研究の最前線を紹介する. |
Date: |
Nov. 11 (Mon.) 2013 11:00-17:00 |
Place: |
物理A棟5階セミナー室 (509号室)
Room 509 in the Butsuri-A building |
Materials: |
(Materials are accessible only from Tohoku University.)
|