研究紹介
Introduction
Research

流体地球系

(B領域)
大気・海洋・陸面相互作用
大気・海洋循環
気象・気候変動過程
温室効果気体
雲・エアロゾル 等

見出し(研究紹介 流体地球系(B領域))

 大気・海洋・陸面間の相互作用を支配する素過程を解明するとともに、環境・気候変動予測のための支配メカニズムの定量的理解を、観測とモニタリング、既存データ解析、数値モデルをもとに、目指しています。地球温暖化や、東北地方のやませも研究対象です。世界の海洋の状況をセンサでリアルタイムに把握したり(アルゴ計画)、飛行機・船舶・大気球を用いた温室効果気体の観測や、南極氷床コア分析による過去の気候変動の復元なども行っています。

2208Kの温位面で決めた北半球における寒気質量(色)と寒気質量フラックス(矢印)。1981-2010年1月の気候値
2208Kの温位面で決めた北半球における寒気質量(色)と寒気質量フラックス(矢印)。1981-2010年1月の気候値
高度29kmを上昇中の大気球から撮影した南極大陸(左)とリュツォホルム湾(右)
高度29kmを上昇中の大気球から撮影した南極大陸(左)とリュツォホルム湾(右)
大気観測用気球の打ち上げのようす
大気観測用気球の打ち上げのようす
海洋観測機器の海中への投入のようす
海洋観測機器の海中への投入のようす

気象学・大気力学分野(流体地球物理学講座)

大気境界層から
大気大循環までの気象現象を研究

大気と地表面間の熱と水の交換過程、中小規模から全球規模に至る様々な大気現象を研究対象としています。図は、北半球における寒気の流れ(左図)と寒気の生成域・消滅域(右図)の解析結果です(θ=280K以下を寒気とする、等温位面解析の研究から)。

大気境界層から大気大循環までの気象現象を研究

海洋物理学分野(地球環境物理学講座)

大規模大気海洋相互作用、
水塊の研究

北太平洋の水塊分布の解析例。様々な海域や深さの水温や塩分等を詳しく分析して、海の構造の成り立ちや循環の仕組み、大気との関わりを研究しています。

大規模大気海洋相互作用、水塊の研究

物質循環学分野(大気海洋変動観測研究センター)

温室効果気体の変動過程の研究

温室効果気体の全球的な時空間変動とその原因を明らかにするために、大気球・航空機・船舶・地上基地を用いた観測と数値モデルを用いた研究を行っています。

温室効果気体の変動過程の研究

気候物理学分野(大気海洋変動観測研究センター)

大気微粒子の変動による
気候影響の研究

雲やエアロゾルなどの大気中の微粒子による光の散乱と放射過程を介した気候変動への影響をよりよく理解するため、人口衛星からの観測データの解析、地上観測、数値モデルを用いた解析によって研究しています。

衛星海洋学分野(大気海洋変動観測研究センター)

海面境界過程、大気海洋相互作用、衛星海洋学の研究

海面境界過程とは、地球の表面積のおよそ7割を占める海面で起こる諸現象の総称です。衛星計測等を利用して、大気海洋相互作用や様々なスケールの海洋変動現象を解析研究しています。